Concept

それぞれに自立した夫婦
だからこそ感じる価値観の違い

夫婦二人が、はじめて新しい命を迎える時、それは【TEAM家族】を創りはじめる最高のタイミングでもあります。これまでの人生で、それぞれがさまざまな経験やチャレンジを積み重ねてきたお二人には、守りたいもの、譲れないものがお互いにあるはずです。

夫婦としての人生を歩んできた二人の間で、お互いの守りたいものや譲れないものを理解しあえていますか?価値観の違いに戸惑うことはないですか?

「自分が正しくて、相手が間違っている」「自分はこれだけやっているのに、相手はこれだけしかやってくれない」まったく違う人生を歩み、それぞれに自立していた二人だからこそ、そんな風に感じることは当たり前と言えば当たり前。そんな二人の間に、「私」でも「あなた」でもない、「子ども」という存在が現れる。それは、これまで経験したいことのない新鮮なよろこびをもたらすと同時に、多くの葛藤や難しさをもたらすことにもなります。

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ひとりで頑張る孤独感、夫婦間で生じるすれ違い
ありがちな家族の日常からの脱却

子どもの成長する姿を見守ることは、大きなよろこびである一方で、我が子を心から大切に思うからこそ、互いの行動や価値観の違いでぶつかり、難しさを感じることも多くなります。
まったなしの子どもとの日常の中で、父であり母である、という役割がしだいに大きく膨れあがり、夫婦の会話のほとんどが、「子ども」を中心にした会話になる・・・いつの間にか、「私」「あなた」という個人での会話がおきざりになる・・・

それが「ありがちな家族」の日常かもしれません。誰のせいでもなく、意識をしなければそうなってしまう方が当然かもしれないのです。そういった、「ありがちな家族」としての毎日にいつの間にか慣れていくことで、それぞれが、自分一人で頑張っている孤独感や、何かを犠牲にしているように感じてすれ違ってしまうとしたら、それはとてももったいないことだと思いませんか。

私も、あなたも、子どもも、そして家族としても、お互いを尊重しあい、互いに成長しあえる存在であり続けたいと思いませんか?もしもお二人がそう願うとしたら、「ありがちな家族」を【TEAM家族】として育ててゆくことを提案します。

違いや個性を活かし合うTEAM家族
家族が一人ひとり輝く土壌に

【TEAM家族】とは、子どもも含めてお互いの違いを理解した上で、尊重しあうことができる家族です。チームのメンバー全員がお互いを信頼し、連携しあいながら、違いや個性を活かしあえる家族。それは一人ひとりのパフォーマンスが、最大限に発揮される家族です。
そして、お互いの違いや個性を活かしあいながらもチームとしての一体感がある。日常の行動も、大きな選択も、世間に流されるのではなく、家族の軸や大切にしたい価値観に沿って意識的に決めることができる。それが【TEAM家族】です。

すべての家族は、はじめは「ありがちな家族」からのスタートです。そして、どんな家族も、その家族ならではの【TEAM家族】を創ってゆくことができます。新しい命がやってきた今だからこそ、あなたも、あなたの大切な家族と【TEAM家族】になりませんか?

【TEAM家族】を創るヒントは、社会の常識や育児書ではなく、二人の中にあります。はじまりは、お互いの中にあるもの、そして夫婦二人の中にあるものを言葉にして聴きあい、理解しあうところから。家族という場所が、一人ひとりの命が最大限に輝く土壌でありますように。世界でたった一つの【TEAM家族】を創ることを、心から応援します。

「TEAM家族」コンセプトの由来

家族。それは、私にとっては生まれた瞬間から日常の一部で、あたりまえの存在でした。それが、決してあたりまえじゃないことを教えてくれたのが、19歳で亡くなった妹です。彼女の生と死を通して、私の中に「生まれた命がその生をまっとうするとはどういうことか?」という問いが生まれ、問い続けた先に、「命が生ききるために、自分を使っていたい」という願いが生まれました。

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その願いのままに、様々な学びや実践を続ける中で確信していることが2つあります。1つは、人は「自分」として多くのことを経験し、成長し、選択し、人生をデザインすることができるということ。もう1つは、人は決して一人で生きているわけではなく、自分以外の人たちと影響しあいながら生きていて、その影響が最も大きいのが、一番身近な「家族」だということです。

「個人」と「家族」の影響や作用について学び知るほどに、命が生ききるためには、家族がどうあるか、その中で自分という個人がどうあるかが、とても重要だと感じるようになりました。

「個人」にとどまらず、「家族」に出会っていきたい。家族が、人の命を育む場所だからこそ。そんな思いが日ごと増す中、ある時ふと『家族がひとつのチームだとしたら?』という問いが浮かびました。

時代の変化の中で、家族の形がますます多様化している今。家族という存在が、この家族だからこそ経験できることを経験し、遂げられる目的を遂げるためにお互いに選びあい集い、同じ船に乗って人生を旅する、世界でたったひとつの家族というチームだったとしたら?そして、チームの一員としてあるからこそ、一人ひとりの命が、よりいきいきとその生をまっとうするとしたら?

私は家族としてあることを余すことなく経験したいし、今ここから唯一無二のチームになってゆくご家族を思いきり応援したい。そんな思いから【TEAM家族】のコンセプトが生まれました。

Service

TEAM家族をつくる4つの意識について

ありがちな家族と【TEAM家族】の違いを作るもの。それは、家族メンバーのそれぞれが持つスタンス(考え方や前提)です。各々のスタンスが、日々の行動に現れ、コミュニケーションに現れます。そして多くの場合、私たちは、行動や言葉等、目に見えるもの、耳で聞こえるものだけでコミュニケーションをしがちで、お互いがどんなスタンスに立っているのかを意識することがありません。

スタンスが違いを作る。だからこそ、【TEAM家族】をつくるために大切なのは、チームメンバーのそれぞれが、お互いに力が湧き、応援しあえるスタンスを選び、日常の中で意識し、そこからの行動を実践することです。TEAM家族を作ることを後押しする4つのスタンスを、『TEAM家族をつくる4つの意識』として提案します。

個の尊重(私・あなた)

私とあなたは、お互いに異なる個性・考え・価値観を持つ「違う」存在で、どちらが正しくどちらが間違っているではなく「違いがある」というスタンス。また、子どもにとっての"パパ"であり"ママ"であるという役割を持ちながらも、大前提として「私」であり「あなた」という個人であるというスタンス。日常の中で、子どもについての話題だけでなく「私、あなた」にフォーカスした会話も大切にできている状態。

価値観(行動の源)

「それぞれの日々の行動や選択の根っこには、大切にしている考え方や、譲れない価値観がある」という前提。行動について折り合わなくても、そこでぶつかることだけにエネルギーを使うのではなく、「行動の根っこにある大切なものは何か?」にお互いに意識を向け、理解しあい、尊重しあうスタンス。行動の違いを、お互いをより理解しあうきっかけとして使えている状態。

パートナーシップ(相互依存)

家族の中で必要な役割(仕事、家事、育児等)において、「お互いに対等なパートナーである」というスタンス。だからこそ、一人で頑張りすぎるのではなく、お互いに上手に頼りあうことができ、率直かつ具体的に意見をしあい、助けあい、連携しながら建設的な役割分担ができる状態。お互いの今と未来を応援しあえていて、パートナーの存在が、より自分のいきいき感や充実感を生んでいる関係性。

TEMA家族(私たち)

家族それぞれがひとりの個人でありながらも「私たちはひとつのチーム」であるという前提と一体感があり、「私たち」を主語にした会話がある。チームとして大事な価値観やありかたを共有できている状態。必要なタイミングで、社会の常識や周りの状況に左右されるのではなく「私たちはどうしたいのか?」「私たちはこれが大事」を起点に話しあいや行動の選択ができる状態。「私」と「あなた」が混じりあい、「私の願う姿」が「私たち家族が願う姿」と重なりあっている状態。

図解:TEAM家族をつくる4つの意識

図解:TEAM家族をつくる4つの意識

TEAM家族になってゆくためには、3つのステップがあります。

1つ目は、TEAM家族を育てる4つの意識を夫婦で理解すること。
2つ目は、理解した上で、「私たちは何を大事にしていたいのか?」を、自分たちごととして考え、話し合い、選択すること。
3つ目は、選択したことを、家族の日常の中で実践すること。

今ここから、自分たちならではのTEAM家族を育ててゆくために。みなさんのパートナーとして、3つの機会(体験講座本講座プライベートセッション)をご提供しています。

体験講座(半日)

この講座では、TEAM家族を育てる4つのポイントを夫婦で理解した上で、TEAM家族になってゆくために、お互いにとって大切なこと、2人にとって大切なことを対話を通して理解しあうプロセスを、具体的で実践的な演習を通して進めます。

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子どもが生まれると、まったなしの慌ただしい日々の中で、夫婦のコミュニケーションは、知らず知らずのうちに日常の業務連絡だけになり、気がついたら、お互いの心の距離が子どもが生まれる前よりずっと離れている、家族として一緒にいる意味ってなんだっけ?と疑問を持つ、ということも起こりがちです。

お子さんが生まれる前の、2人での時間がある今だからこそ、本当にありたいTEAM家族になってゆくために、ここから一緒に始めませんか?

【実施概要】
  • ・実施時間:3.5時間
  • ・対象:これから第一子のご出産を迎えるお二人(お二人での参加となります)
  • ・実施方法:対面形式、オンライン形式(現在はオンラインのみで実施)
  • ・参加費用:10,000円(お二人で)
【詳細情報】
  • ・目的:
    • ①TEAM家族を育てるための4つのポイントを知る
    • ②これから父となり母となるお互いへの理解が深まり、変化への準備が進む
    • ③夫婦での対話を通してTEAM家族を育てるスタートを切る
  • ・内容:
    • ・産後の夫婦に起こりがちな難しさについて知る
    • ・TEAM家族を育てるための4つのポイントを理解する
    • ・お互いの期待と不安を理解しあう
    • ・お互いの価値観を理解しあう
    • ・TEAM家族の合意を作る
  • ・こんな方におすすめします:
    • ・第一子のご出産を控え、二人で必要な準備をしたいと願っているご夫婦
    • ・第一子のご出産が迫る中、お互いに慌ただしい日々を過ごしていて、二人で話せてないと感じているご夫婦
    • ・出産後もお互いが人生を応援しあえるパートナーでありたいと願っているご夫婦
    • ・子どもが生まれたことで、夫婦二人でいたときよりもすれ違いが多くなっていると感じているご夫婦
    • ・もっと夫婦で連携して子育てをしていきたいと感じているご夫婦

参加された方のご感想

募っていた小さな不満

出産が近づくにつれて、自分が近い将来に直面しそうな困難なことのイメージが具体的になってくるたびに、「一緒に親になるパートナー」としての相手のあり方などに対していろいろな小さな不満が募ってきていた。それまで相手にその原因があるとしか思えなかったのが、講座に参加して話しているうちに、実は自分の経験からのものの捉え方が根本にあって、あれもこれも、それが投影されているのだということに気づけた。その瞬間、まず、ものすごくすっきりした。お互いの間でそれが共有できたことで、相手のことがもっと思いやれるようになって、毎日がよりハッピーになった。(30代女性・医師)

自分たち以外の夫婦から見えるもの

講座でのお話を踏まえて、自分たちはどうなんだろう?と考える時間はためになりました。参加されていたもう一組のご夫妻のお話を聞ける機会はありがたかったです。そうやって他の家族の夫婦・子どもが関係し合う様子を夫婦ふたりで見ることによって、「自分たちはどうなっているんだろう?」「ここは似ている、ここは違うね」という問いかけや対話が自然に生まれてきました。更には、それが自分たちの夫婦関係やきたる親子関係について、今感じていること、今まで感じてきたこと、これからどうしていきたいか、何を恐れているか、を形作るための良い助けになりました。(30代男性・医師)

正解も不正解もない

普段夫婦で1対1で面と向かって話すと「自分が正しい・相手が正しくない」の議論になりがちですが、講座後半に提示された、問い(お題)があることで、2人で同じ方向を向いて話をしている、という感覚を体感できました。お題に沿って「自分がどう感じてるか」について話すことは、正解も不正解もないので、いつもより相手の言葉を受け取りやすかったです。まずは、建設的ではないぶつかり合いを減らすため、自分に「非難」するクセがあることを自覚することから生かしたい。自分のクセを知れたことで、ブレーキの踏みどころがはっきりしました。(30代女性・主婦)

本講座(2日間)

この講座では、TEAM家族としてお互いが最大限に力を発揮するために、TEAM家族をつくる4つの意識の活用方法について学びながら、具体的に新しい日常の中でどう実践するかを、対話を通して二人で選択していきます。そして、TEAM家族の指針となる「ファミリークレド」を創ります。

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子どもが生まれた後の大きな家族の変化の中で、変化の波に飲まれるのではなく、家族の土台(価値観やあり方)にしっかりと乗りながら、どんな状況でも、向かいたい方向や目的にチームとして向かってゆくための指針となる「ファミリークレド」を創ります。

産後の変化を、夫婦の危機ではなく、世界でたった1つの「TEAM家族」の旅の始まりにしていきましょう!

【実施概要】
  • ・実施時間:2日間(各4時間、計8時間)
  • ・対象:これから第一子のご出産を迎えるご夫婦(お二人での参加となります)
  • ・実施方法:対面形式、オンライン形式(現在はオンラインのみで実施)
  • ・参加費用:30,000円(お二人で)
【詳細情報】
  • ・目的:
    • ①TEAM家族を育てるための4つのポイントを理解し、TEAM家族づくりに活用する
    • ②TEAM家族を育てるための"夫婦の対話力"を上げる
    • ③"ファミリークレド"を創り、TEAM家族の指針とする
    • ※「ファミリークレド」とは、TEAM家族のありたい姿や大切な価値観を言語化/見える化したものです。
  • ・内容:
    • ・夫婦の対話を妨げる要素を知る
    • ・お互いの価値観を知り、TEAM家族づくりに活かす
    • ・夫婦のTEAM力を高める
    • ・ファミリークレドを創り、TEAM家族の指針とする
    • ・ファミリークレド実践の仕組みを作る
  • ・こんな方におすすめします:
    • ・第一子のご出産を控え、二人で必要な準備をしたいと願っているご夫婦
    • ・第一子のご出産が迫る中、お互いに慌ただしい日々を過ごしていて、二人で話せてないと感じているご夫婦
    • ・出産後もお互いが人生を応援しあえるパートナーでありたいと願っているご夫婦
    • ・子どもが生まれたことで、夫婦二人でいたときよりもすれ違いが多くなっていると感じているご夫婦
    • ・もっと夫婦で連携して子育てをしていきたいと感じているご夫婦

プライベートセッション

お二人がこれからTEAM家族を創るために必要なことにフォーカスし、対話し、決定するための、オーダーメイドのセッションです。お互いに率直に話しあい理解しあう対話のプロセスそのものとあわせて、話しあうだけでなく、お二人が大切にしたいこと、決めたことを、日常の中で実践するための橋渡しも含めて、丁寧にサポートさせて頂きます。

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「お互いのコミュニケーションのクセ、難しさを克服したい」「産後の夫婦の役割分担を明確にしたい」「お互いのキャリアを応援するためにどう連携するか」「ファミリークレドをより明確にし日常で使いたい」など様々なテーマを取り扱います。

【実施概要】
  • ・実施時間:90分(※1回のみ実施 or 数回の継続した実施等、ご希望に応じてアレンジします。お二人にとってベストな方法を一緒に探しましょう。)
  • ・対象:体験講座もしくは本講座に参加されたお二人
  • ・実施方法:対面形式、オンライン形式(現在はオンラインのみで実施)
  • ・参加費用:オンライン20,000円/対面25,000円(お二人で)

体験者の声

「こういう二人になりたい」と
願っているなら、そうなれることがわかりました

30代ご夫婦(セッション期間:2012年5月~2015年2月)

奥様:セッションを受け始めてからもしばらくは、「理想のパートナーシップを授けてもらえる素質」を過去と現在の自分の中に必死に探さずにはいられなかったのですが、セッションを重ねる中で浮かんできたあるシンプルで力強いメッセージが、ある時すとんと腑に落ちて、楽になりました。
もし私が『こういう二人になりたい』と願っているなら、そうなればいい。『二人にとって私はこうでありたい』と思うなら、そうなるように生きられるんだよ。大事な人への誠意と人任せにしない意思を持って継続的に丁寧に二人で未来を作っていく過程を、上田さんに助けてもらいながらいつも新鮮な思いで味わっています。

旦那様:日常の中では、どうしても「目の前の作業」や「こなさないといけないこと」のような「行動すること」に目が向きがちな中で、このセッションの時間は、相手と自分が「どうあるか」という心持ち・佇まいのようなものを整えてくれる役割を持っていると感じています。楽器で言えばチューニング、身体活動で言えば瞑想。普通はチューニングや瞑想は一人でするものですが、「二人の関係」があたかも一つの生き物のように、瞑想したり、チューニングしたりしています。その手助けをしてくれているのが上田さんだと思います。その普段のチューニング・瞑想を「二人の関係」が練習してくれているおかげで、関係に強い負荷がかかった時でも、お互いがその「普段」を意識することで、難しい状況を互いに協力して乗り越えていけている実感を持っています。

プライベートセッションは、ご連絡いただいた方のご都合に合わせて実施しています。
まずは、お問い合わせください。

About

上田晶子

上田 晶子(Ueda Akiko)

1979年
富山県高岡市生まれ、三人兄妹の真ん中として育つ。魚座のB型、左利き。
2002年
横浜市立大学国際文化学部を卒業し、海外旅行専門の旅行会社へ就職。個人旅行の手配、コンサルティング業務を行う。その後、株式会社エイチ・アイ・エスへ転籍。採用教育部門へ異動し社内の人材育成に従事。
2008年
CTIジャパンにてコーアクティブ・コーチング®を学び始める。
2010年
コーチとして独立、屋号はライフ・デザイン。個人へのコーチングの提供を開始。
2012年
CRRジャパンにてシステム・コーチング®を学び始め、夫婦や家族、カップルへのシステム・コーチング®の提供を開始。
2013年
CTIジャパンにてコーチングプログラムトレーナーとしてワークショップリードを開始。
『結婚生活を成功させる7つの原則』著者のジョン・ゴッドマン夫婦のワークショップに夫婦で参加、ファシリテータートレーニング受講後、カップル・夫婦向けのワークショップの提供を開始。
2015年
一般社団法人KIBOUプロジェクトを設立。夫婦や家族を対象とした啓蒙活動やワークショップを提供。(2021年に法人解散)
2016年
不妊治療を開始、3度の体外受精手術と1度の流産を経て、2017年に長男・湧介が誕生。
2018年
ベルツ・テルプストラ、森岡ひさ子夫婦主催のファミリー・コンステーレションファシリテータートレーニングに参加。約3年間のトレーニングを経て、ワークショップの提供を開始。
2019年
二度目の不妊治療を開始、2020年に次男・賢司が誕生。
2021年
【TEAM家族】のコンセプトのもと、出産を迎えるカップルへのワークショップの提供を開始。

実績

  • ・コーチング時間:約3300時間(※2021年4月現在)
  • ・延べクライアント数:約180名(※2021年4月現在)
  • ・CTIジャパン コーチングプログラムトレーナー(2013年から現在まで)
  • ・一般社団法人KIBOUプロジェクトとして、家族・夫婦・カップル向けワークショップやシンポジウム、ファミリー・コンステレーションワークショップ、性教育講座等を開催

資格

  • ・国際コーチ連盟 PCC(Professional Certified Coach)
  • ・米国CTI認定 CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)
  • ・CRR Global認定 ORSCC(Organization & Relationship Systems Certified Coach)
  • ・NLPマスタープラクティショナー
  • ・ジョン・ゴッドマン「夫婦生活を成功させる7つの原則」ワークショップ認定エデュケーター
TEAM上田の様子

Story

なぜ、「TEAM家族」なのか?

その思いの根幹は、私の育った「家族」から始まります。互いに助け合いながらもそれぞれに自立している父と母のもと、自分の意志や選択が尊重される環境で育ちました。そこから、外の世界や社会に出て得た経験、コーアクティブ・コーチング®やシステム・コーチング®との出会い、現在の家族をつくるに至るまで。

今、実感しているのは、家族の存在は、命を育む土壌そのものだということ。
人として成長したりもがき苦しんだりするプロセスを人生の一部としながら、自分という人間を磨き育んでくれる存在が「家族」であり、そこには喜びや豊かさと痛みや葛藤の両方が相混じっています。ここでは私自身の「家族の物語」を綴りました。

育った家族
~幼少期から大学まで~

自分で出来るから大丈夫!

「わたし、自分で出来るから大丈夫!」子どもの頃の私を象徴する感覚です。共働きの両親のもと、三人兄妹の真ん中として育ちました。父は長く地元の市議会議員をしていて、相談者の方が自宅に訪ねてくるのが我が家の日常でした。夕食時は「今日はこんな相談を受けて、こんなふうにアドバイスしたよ」と意気揚々と話す父でした。母も仕事をしながら、二人三脚で父をサポートしていました。

「お父さんは、地域の人たちになくてはならない存在なんだ」「お母さんのサポートがあるからこそ、お父さんは大事な仕事をできてるんだ」「二人とも大事なことをしているから、私は自分のことは自分でやろう」子どもながらにそんなふうに思っていたからか、幼い頃から、親に頼ることなく一人コツコツとものごとに取り組む子どもでした。

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小さい頃、家族ででかけた際に父が撮った一枚の写真がとても象徴的で、妹は母と手をつなぎ、おそらく兄は一人先を歩いていて、私は自分の体に見合わない大きなバックをヨイショと担いで歩いています。おそらく「大丈夫、私、一人で持てるから!」と言って運んでいたのだと思います。

子どもの頃から今に至るまで、日々の勉強や習い事から進路選択含め「こうしなさい」「これをしては駄目」と両親に言われた記憶がありません。私は左利きで、文字を書く際、紙を傾けたほうが書きやすいと子どもの頃に気づいて以来、今も紙を真横にして文字を書くのですが、そのやり方を両親に矯正された記憶もありません。

自分のことは自分でやり、選び、決める。幼い頃からの環境と、子どもの意思や自立を見守る両親のもとで「自分で立つ」感覚は、自然と育まれていきました。

海外・旅・人・つなぐ

中学生になり英語を学びはじめ、週に何度か学校に来ていたカナダ人の先生との出会いが「世界」との初めての出会いでした。休み時間になると先生に会いに行き、まだ語彙の少ない英語で、ドキドキしながらも一生懸命会話していました。英語を使うことで交わりあうことのできる楽しさ。先生の堂々としてオープンな雰囲気。先生を通して垣間見る、知らない外国の景色やカルチャー。そんなものへの興味が花開いていきました。

大学は、英語をもっと学びたいという意欲と、漠然とした海外への興味と、慣れ親しんだ土地の外へ出てみたいという興味から、横浜の国際文化について学べる大学に進学しました。

大学1年の時、沢木耕太郎さんの紀行小説「深夜特急」を読んで感銘を受け、アジアとヨーロッパが交わる場所に立ってみたい!と思い立ち、トルコへ初の海外旅行に行きました。イスタンブールに立つガラタ塔から眺めたボスポラス海峡の景色は、今も鮮明に記憶に残っています。一方で、友人と参加したパッケージツアー中、ガイドさんから、このエリアは危険だよ、あの人たちとは話さないほうがいいよ等々言われることがあり、安全面を考慮してのこととは理解しながらも、どこか不自由さを感じて、次に海外に行くときは一人で行こうと決めました。

大学生時代:キャンパスにて

人が真に豊かに生きるとは?

大学で専攻していた言語学の先生の専門領域がフィジー語で、「フィジーは世界で最も国民の幸福度が高い国」だと聞き、そんな国の人たちはどんな人たちなんだろう?と興味が湧いて、初めての一人旅の行き先をフィジーに選びました。

ある晩、離島のビーチを散歩していたら、砂場で寝そべり星を眺めている少年がいて、自然と二人で話しはじめました。聞くと、家は本島にあり家族も本島に住んでいて、彼は離島のリゾートホテルで住み込みで働いているとのこと。「僕は、このフィジーが世界で一番美しくて、すばらしい場所だと思うんだ。」彼の言葉に、私は衝撃を受けました。彼は、生まれてから今まで、フィジーという小さな島の外に出たことがない。だけど「ここが世界で一番すばらしい」と断言できるのだと。それを、こんなにも澄んだ瞳で言い切ることができるんだと。

当時「もっと外の世界を見たい!世界には、まだまだ私の知らないすばらしい場所があるに違いない!」そんな好奇心が溢れ始めていた私にとって「人が真に豊かに生きるとはどういうことか?」という問いを渡してくれたのがその少年との出会いでした。

幸せのカタチはひとつじゃない

お金を貯めては海外旅行へ行くことが学生生活の一部になりました。息を飲むような景色や壮大な歴史ある建造物等、たくさんのすばらしいものを目にしてきましたが、ふとした瞬間に思い出すのはいつも「出会った人たち」です。ネパールの農村で出会い、縁側で一緒にひなたぼっこしたおばあちゃんや、弟をおんぶして畑仕事をするお姉ちゃん。イタリアのバーで語りあったおじちゃん。ギリシャの島で、毎日同じ時間に同じ場所に座って、夕日を眺めるおじいちゃん。

特に印象的だったのが、インドの旅で出会ったご家族でした。あるご家族は、最先端の設備が揃ったマンションに暮らしていて、子どもたちはとてもつやつやしていました。その数キロ先のスラム街の片隅には、畳2畳ほどのスペースに、肩を寄せあい暮らすご家族が住んでいて、冷蔵庫がないのでなまぬるいコーラでもてなしてくれました。家の前の水くみ場で、上半身裸できゃっきゃと水遊びをしていた子どもたちが、誰だれ?と好奇心のまなこで覗きこんでいました。

「人も世界も多様であるように、幸せのかたちもひとつじゃない」多様な人との出会いが、それを教えてくれました。

ネパールで出会ったおばあちゃんと

家族の変化

世界と出会い、人と出会うことに魅了された大学時代。私自身が広がり変化してゆく一方で、私の家族も変化の時を迎えていました。高校に入学した妹が心と身体のバランスを崩し、学校に行かずに家にこもるようになり、食べては吐いたり、手首を自分で傷つけたりを繰り返していました。

妹が初めて自分の状況を話してくれた時、「毎日、明日が来るのが怖いんだよ。お姉ちゃん、この感覚分かる?」そう聞かれて、私は何も答えることができませんでした。私が世界に魅了され、人に魅了され、開いてゆく心地よさを感じている一方で、彼女の世界は暗闇なんだ。人が怖いんだ。明日が来るのが怖いんだ。生きてる意味ってあるの?と毎日問うてるんだ。妹の感覚がわからない。わかってあげられない。そんな私が、姉としていったい何ができるんだろう?その答えが明確に見つからないまま過ごした4年間でもありました。

人生で初めての両親からのお願い

自分が出会い魅了された世界に、多くの人に出会ってほしい。次は、自分が人と世界のつなぎ手となりたい。働くにあたり「海外・旅・人・つなぐ」が外せないポイント。であれば、今からもっと海外との接点を持ちたい。その経験が働くにあたって役に立つはず。そう思い、大学3年を終えたところで一年休学をし、カナダに語学留学しました。

留学中、度々妹と電話で話してはいましたが、彼女の状況は一進一退を繰り返しているようでした。「元気になったら、私もお姉ちゃんみたいに海外に行ってみたいなあ!一緒に行ってくれる?」「最近気になる人がいてね。話聞いてくれる?」と明るく話すこともあれば、電話ごしで泣き続けることや、ずうっとだまっていることもありました。

留学期間が半分ほど過ぎたある日、電話越しの父が、珍しく神妙な声色で言いました。「留学中に申し訳ないけれど、日本に帰ってきてくれないか。このままだと、お父さんとお母さん二人だけでは、のんちゃん(妹は"のぎく"という名前で、のんちゃんと呼ばれていました)の命を守れないかもしれない」。それまでの20年近くの人生の中で初めての、両親から私へのお願いごとでした。私が決めたことをいつも手放しで応援してくれた父と母。その両親がこうして相談してくるということは、今、我が家はよほど大変な状況なんだ。それを理解しつつも、一週間後、私は「帰国しないこと選択したい。自分で決めたことだからやり遂げたい」と両親に伝えました。

カナダ留学先にて仲間たちと

私の選択は本当に正しかったのだろうか?

留学を終えて帰国し、久しぶりに再会した妹は、病院の精神科病棟に入院していました。妹が入院に同意しない中の、父と母の苦渋の選択でした。当時、妹の身長は私よりも大きかったけれど、ベッドの上の妹は、とても小さく見えました。本来持っている無邪気さやあどけなさがまったく感じられず、目の奥がどこまでも暗闇のように見えました。「私が自分のためにした選択は、本当に正しかったのだろうか?」そんな問いを持ちながら病院を後にしました。

その後、退院した妹も一緒に、家族みんなで新しい年を迎えることができ、もうすぐのんちゃんの成人式だね、と話しました。翌日には横浜に私が戻る予定だった日の夜、「お姉ちゃん、今ちょっといい?」と妹が話しかけてきました。その時私は読みかけの本がもう少しで終わるので「ちょっと待ってて」と返しました。それが妹と交わした最後の言葉になりました。その十数分後、廊下から母の叫び声が聞こえました。驚いて廊下に出てみると、そこには横たわった妹に必死で人工呼吸する父と、青ざめた母の姿がありました。その後、妹は救急車で搬送され、意識が戻らないまま3日後に亡くなりました。

横たわる妹を目の前にしても、私は今起こっていることが信じられず、どこかふわふわと夢の中にいるような感覚でした。バタバタと葬儀が終わり、自宅に戻り妹のいない部屋を眺めた時、「私、とんでもないことをしてしまったかもしれない」という言葉とともに、ずしりと重しのような感覚が襲ってきました。

喜びと葛藤
~就職、コーチとして独立~

大切なご縁が広がっていく喜び

大学を卒業し、海外旅行専門の旅行会社に就職しました。
スタッフがみんな旅行好きで、多国籍で、地球の裏側の聞いたこともない場所へのチケットも手配できるユニークな会社でした。お客様の問い合わせから出発まで一貫して一人のスタッフが担当するシステムに共感して、採用面接から入社式での挨拶、年度末の面談に至るまで「お客様のリピート率が100%の担当者になります」と言い続けてきました。そんな私の意向を会社側も汲んでくれ、最初の配属から6年半、同じ営業所に籍をおきました。

人一倍ミスもトラブルも残業も多く、お客様にも上司や先輩にもずいぶん迷惑をかけました。それでもとにかく目の前のお客様に今できる最大限を尽くすことで、お客様との関係が深まり、大切なご縁が広がってゆく。それが何よりのやりがいでした。そして、お客様の中に漠然とあった旅のイメージを、一緒に地図を描き形にしてゆくプロセスは、私にとってもよろこびでした。

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何かを変える必要がある

入社以来、毎日を駆け抜け続けて4年ほど立った頃、ふと「働き始めた頃に自分が描いていた場所に辿り着くことができた」という感覚になりました。仕事は楽しくやりがいがあり、今後も続けることは当然できるだろうけど、これ以上の自分の成長はこの場所にはない。今ここからは、何かを変える必要がある。とは言え、何をどう変えたらよいのかが明確にわからず、どこか踊り場のようなもやもやとした感覚を持ちながら過ごしていた頃、夫を介してある女性と会食をする機会がありました。

初めて会ったその女性と会話をする中で、私は彼女に惹き込まれました。言葉数は多くないけれど、研ぎ澄まされた言葉たち。心の奥にすっと、ときにぐっと届いてくる感覚。どこまでも透明なのに、大きくて力強い存在感。人生で初めて出会った人でした。「人として本物だ」と直感的に思いました。こういう人は、いったいどんなお仕事をしてるんだろう?と思い聞いてみると「コーチをやってるの」との答えでした。

大事な何かが響き合う、コーチングを学び始める

当時コーチングについてまったく無知だった私は、さっそく週末、本屋にコーチングに関する本を探しにいきました。複数並んでいる中で最初に手を伸ばし開いたのが『コーチング・バイブル』というタイトルの本でした。冒頭の著者の言葉を読み始めた私は、気づいたら泣いていました。「今皆さんが手にしているこの本は、「人々の心に灯りをともし、その灯火を絶やさずに燃やし続ける」というテーマについて書かれた本です」。その言葉の奥から伝わってくる願いと、自分の中の大事な何かが深いところで響き合うのを感じました。

さっそく購入して読み進める中で、何か熱いものがふつふつと湧き上がってくるような、高揚感にも似た不思議な感覚がありました。この本の中で表現されている人間観や人を見るまなざしが、人と人の関係に何を起こすのだろう?人生にどんな違いを創るんだろう?と想像すると、心が震えました。そして、2008年の春、本の出版元であり、コーチングプログラムを提供しているCTIジャパンでコーアクティブ・コーチング®を学びはじめました。

これまで考えもしなかった捉え方

初めてのコーチングの学びの場は、とても刺激的なものでした。2.5日間のトレーニングを通じて様々な要素を学び体験する中で最も衝撃的だったのは、「人との関係を意図的に意識的に創る」という考え方でした。これまでの人生で、人との関係とは、結果として仲良くなった、うまくいかなかった等「結果として生まれるもの」だと無意識に思いこんでいた自分に気がつくとともに、大切な人との関係を、"私たち、どんな関係を創っていきたいの?""何を大事にしていたいの?"と語りあうところから始められたら、どれほどの可能性があるだろう?と新しい扉の前に立った感覚がありました。

人生の行き先を変えた10分間

トレーニング最終日、10分弱のコーチングのデモンストレーションを見る機会がありました。そこで私が見たのは、体を震わせながら感情を吐露する相手に対して、コーチが励ますでもなくなだめるでもなくアドバイスするでもなく、相手が今感じていることをさらに感じる後押しをするような関わりでした。

目にしたものが衝撃的で言葉にならず戸惑う中で聞いたのは「共にいる」というキーワードでした。人の奥底にある、痛みや苦しみや悲しみ。きっと、多くの人がどこかで感じながらも、そこに自ら踏み込んでゆくことは、とても心地が悪く勇気を伴うもの。コーチとは、その場所にさえも一緒に足を踏み入れ、共にいる人である、というならば、私はこの先に進むべき人間じゃない。だって、最も身近で生まれたときから一緒にいた妹が一番苦しかった時、私は共にいることができなかったじゃないか。そんな烙印を自分に押しました。

意気消沈してトレーニングを終えてからの数日間、あの10分間に見た光景を思い出すことが何度もありました。あの場所に自分が立つと想像するだけで怖くてしょうがない。だけど、怖い怖いと震えながらも、暗闇の中に一筋の光がすっと差すような感覚がありました。それは、蜘蛛の糸のように細い光だけど、確かなもので。目を背けちゃいけない。暗闇の中に共にいて、光の糸を信じ見つめ続けることこそが、私が本当にやりたいことなんじゃないか。そんな感覚を頼りに、次のトレーニングに申し込みました。

「コーチとして生きる」と決めた瞬間

トレーニングが進む中で、長く心の奥底に閉じ込めていた自分自身の内面に向き合う機会がありました。妹が亡くなって以降、自分を責め続けてきた自分。悲しみにとどまり過去を後悔するよりも、前向きに未来を向いて!と心を奮い立たせていた自分。そのさらに奥底にある、そこはかとない無力感。そこにたどり着いた先に、ふと、とくとくと湧いてくる温かい感覚があることに気がつきました。その感覚に身を委ねた時、私の口から出てきたのは「のんちゃん、生まれてきてくれてありがとう」という言葉でした。

生まれてきてくれたことへの感謝。家族としていられたことのよろこび。19年間の命を燃やしきり、自ら閉じたことへのリスペクトの気持ち。その命から、今もなお私が受けとっているもの。

湧き上がってくる温かい感覚は、自分にとっての紛れもない真実で、私はこの感覚を大事にしていたい。命が生まれ、人と共に生き、閉じてゆくことを心から祝福していたい。私も、人と一緒に、命の灯火が閉じるその瞬間まで、その灯を燃やし続けて生きていこう。それは、私が「コーチとして生きる」という自分のありかたを決めた瞬間でもありました。

子どもの頃:兄妹と

私たち家族は、最後の瞬間まで共にいたんだ

そして、数年ぶりに、妹が亡くなる直前の光景を思い出しました。意識が戻らないまま3日が経ち、もうすぐ心臓の鼓動が止まるだろうタイミングで、家族みんなが妹のそばに呼ばれました。「のんちゃん、一緒にいるよ。お父さんもお母さんも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、みんな一緒にいるよ」妹の手を握りしめながらそう伝えると、妹の目から、つうーっと静かな涙が流れました。そして、穏やかな表情で亡くなりました。

トレーニングを終え、妹が亡くなってから見つかった彼女の日記を、今の私として読んで受けとめたいと思い、数年ぶりに開いてみました。そこには「お姉ちゃんが、話を聞いてくれて、一緒に泣いてくれることがうれしい」と書かれていました。私は、私たち家族は、お互いにつらかったときも、最後の瞬間も、きっと妹と共にいたのだと思います。

働くことのジレンマ、その先の選択

学んだことを職場や日常で自分なりに実践し、また自身もコーチから継続してコーチングを受ける中で、「会社で働く人たちが、生き生きと働くことを応援したい」という気持ちが大きくなっていきました。当時在籍していた会社が親会社と統合したのをきっかけに、半期に一度の公募制度を使って、営業部門から人材育成部門に異動しました。

スタッフ数が10人ほどの営業所での経験と、従業員数が一万人以上の会社の中枢部門とでは、カルチャーもスピード感もやり方も、大きく異なりました。これまで異動も転職もしたことがなく、営業職の経験だけを積み重ねてきた私は、初めて働くことのジレンマを経験しました。

自分は何のために、何を選択するのか

自分の信じるやり方やあり方が、組織のそれらと異なる場合があること。そしてその狭間に立つとき、自分は何のために、何を選択するのか。研修生を前にして講師として立ちながら、自分のデスクに戻るとなぜか涙が出る。急いでトイレに駆け込み涙を拭いて、また研修の場に立つ。そんな半年間が過ぎた頃、上司から「営業所に戻らないか。あなたがやりたいことは、人事ではなく現場でのほうが直接的にできるだろう」との打診がありました。

営業所でやれることはやりきった。ここからは、より大きな視座で、コーチングが働く人たちにとってどれだけ力になるのか、自分なりに実践したい。少なくとも3年は会社の中でトライしてみよう。そう決めていたので、上司からの打診を受け「どうしたものか・・・」と思いながら帰宅したその日、コーチングの資格試験の合格通知が届いていました。

コーチとして新たな一歩を踏み出す

通知を受け取り、心が揺れ動きました。将来的に会社を卒業して、一人のコーチとして出会いたい人たちと出会い共に歩む。そんな選択肢を漠然と数年後にイメージはしていたけれど、今が動くときなのか。いやいや、合格通知を口実にして、今のこの苦しい場所から逃げたいだけなんじゃないか。自分はこの場所でまだ何もできてない。

揺れ動く私に、夫が言いました。「このタイミングはまさに渡りに船や。あっちゃんは、この半年でこの場所ですべき経験はすべてし尽くしたやろ。」この言葉に後押しされ、心が決まりました。「ここで人生の舵をきろう。私の人生において、この選択が正しかったかどうかは今はわからない。正しかったと心から思える未来を、今ここから創ろう」そして退職を決め、2010年から個人事業主となり、コーチとして歩み始めました。

関係性の中で
~TEAM家族に辿り着くまで~

システム・コーチング®との出会い

コーチとして活動するにあたり、屋号は「ライフ・デザイン」にしました。目の前の一人の人に真摯に向きあうことで、結果としてご縁が広がってゆく流れは、旅行会社の営業職時代と近しい感覚がありました。

また、パートナーとして、その人が願う人生を共にデザインし具体的な形にしてゆくことは、新しい未来を今ここから創ってゆくクリエイティブなプロセスでもあり、その人が本来の自分のありようや生き方を思い出し、よりシンプルに力強くなっていく姿を目の当たりにする旅路でもあり、心が震える瞬間が多くありました。

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関係性に関われない歯がゆさ

しかし、コーチとしてどこか歯がゆさを感じる瞬間もありました。人は誰しも一人で生きておらず、様々な人との関係性の中で影響しあっている。そして、その影響は、人がより自分らしく生きる力が湧く方向にも働くし、力を失う方向にも作用する。

様々な方とコーチとして歩む中で、特に、家族や親子やパートナー等、身近な関係性であればあるほどその影響が強いように感じていました。人と人の間に起きていることが、「人がどれだけ心の灯を燃やし生きることができるか」に決定的に影響している。だけど私は、その人の向こう側にある「家族」という領域に、足を踏み入れるすべを知りませでした。

もっと早くこの世界に出会いたかった

そんな中で2011年に出会ったのがシステム・コーチング®でした。体験会に参加する中で「まさにこれだ!」と感じました。複数の個人が織りなす「関係性」に焦点を当て、関係性の中にあるものを自覚し活かすことで、一人ひとりに力が湧いてくる。そして、その力がさらに関係性に命を吹き込む。驚きとともに「もっと早くこの世界に出会いたかった」と思いました。

思い出されたのは、妹が苦しんでいた当時、それぞれの立場からもがき葛藤していた私たち家族の姿でした。あの時、「私」と「あなた」という視座にどどまらず、「私たち家族」という関係性そのものに起きていることを見つめることができていたら、そこから何かを変える兆しを見つけられたかもしれない。

そして今、私はこの世界に出会うことができた。この視座から見つめることで、誰か個人が苦しんだり、自分の力だけで何とかしようとすることを超えて、「関係性の力そのものを使って、人と共に、お互いに力を与えあいながら、よりよく生きる」ということができるのかもしれないと、新たな可能性を感じました。

前に進むためには、向き合う必要がある

システム・コーチング®の本格的なトレーニングが進むほどに、コーチとして関わらせて頂くご夫婦やご家族が増えてゆく中で、自分の中でひとつの問いが生まれ、徐々に大きくなっていきました。

「私は、本当に自分の身近な関係性に向きあっているだろか?」我が家は結婚して3年を迎えていましたが、ある時を境に、私たち夫婦は長くセックスレスの状態が続いていました。必要なコミュニケーションはとれていて、お互いのリズムや価値観を尊重しあいながら、二人で過ごす時間も大事にしていましたが、体の領域だけは、私たちにとってタブーの領域でした。

安全領域に留まるのは違う

今の状態の二人は悪くはないし、この関係を続けていくこともできる。だけど、私は、夫婦の中にある違和感に蓋をして、この安全な領域にとどまることを選ぶのか?私がこれから、本当にご夫婦やご家族と歩むコーチとしてコミットしてやっていくなら、私自身が安全領域に留まるのは違う。

自分が体現せずして、本当に100%関係性の力を信じて、一緒に願う変化を起こしていけるはずがない。コーチとして前に進むためには、私自身の関係に今、向きあう必要がある。当時の自分のコーチにも応援してもらいながら、自分の中で押し殺してきたものを扱うことからはじめました。怒り、やるせなさ、悲しみ、あきらめ、自分を責める気持ち、彼を責める気持ち。それらは、私個人が感じながらも押し殺してきたものであり、同時に、私たち夫婦という関係性の中にあるもの。だからこそ、時間をかけながら、少しずつ夫と共有していきました。

この人と家族をつくりたい

夫からも、彼の中でずっと抱えてきたものがぽつり、ぽつりと語られていきました。たくさん泣いて、あきらめそうになったり、手放しそうになりながらも、また立ち上がり、二人で話すプロセスを重ねた先に、いつしか「彼のことが、心から愛おしい」と感じていることに気がつきました。

未来を見据えて、力強く自由に生きている。彼はそんな光の世界を生きている人だと思っていたけれど、そしてそれは彼の紛れもない一部だけれど、一方で、どこまでも深い暗闇があり、それもまた彼の一部。初めて、彼という人に本当に出会えたように感じました。

そして「この人と、家族を創りたい」と思いました。これまでは、独立した個人として、それぞれの歩みたい道を歩み尊重しつ、共同生活をしているパートナー、という感覚でいたのが、その先に「私たち」が創り出せる世界がきっとあり、それを一緒に見たいと思いました。今思えば、これが私たちにとっての「TEAM家族」のはじまりでした。

TEAM家族として
~いま願うこと~

必要なプロセスを重ねたからこそ、出会えた命

「この人と、家族を創りたい」と思った時、自然と浮かんだのは、子どものいる風景でした。それを彼に伝え、彼もそんな未来に同意しながらも、男女としてセックスの機会を持つことはいまだ私たちにとっては困難なことでした。

そんな中、彼から、お互いに年齢も若くはないし、体の状態を知るためにも検査を受けてみようとの提案がありました。検査の結果、私たち夫婦は、自然な状態で子どもを授かる可能性が限りなく低くいということが分かりました。

「子どもを授かりたいならすぐに不妊治療を始めた方がいい」とお医者様から提案頂いた時、どこか肩の荷が降りて、安堵した自分がいました。これまで二人で必要なプロセスを重ねてここまで来ることができた。だからこそ、神様が、医療の力を借りて命を授かることにトライする、という道筋を与えてくれたのだと思いました。

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あたりまえの毎日はない

不妊治療を経て、我が家に2つの尊い命がやってきてくれました。夜明けとともに「ママ、朝だよ!起きる時間だよー!あっちのお部屋いこうよー!」と長男に引っ張られ一日がはじまります。次男を抱っこひもに入れ、電動自転車の後部座席に長男を座らせて、えっちらおっちら自転車をこいで二人を保育園に送り出し、朝イチの仕事に滑りこみ。あっという間に日が暮れ一日が終わり、また朝がやってくる日々です。

ありきたりの毎日を繰り返しているようで、同時に、今しかない「この瞬間」を一緒に過ごしているのだと感じています。

妹との出会いと別れが、あたりまえの毎日はないということ、あたりまえにやってくる朝はないということ、いつか私もあなたも命を閉じるときが必ずやってくるのだということを教えてくれました。いつも心の片隅に感じているこの感覚は、どこか切なく心がきゅっとするけれど、私にとってはとても大切な感覚です。

いつも見守り、愛してくれて応援してくれる存在

親となり、ようやく気がついたことがあります。私は幼いころから「自分でできるし、私ひとりで大丈夫!」と思って生きてきたけれど、どの瞬間も、きっと一人ではなかったのだということです。

父と母の命が出会い、母のあたたかなお腹の中で守られ育ち、生まれた瞬間には、たくさんの人たちが祝福してくれただろうと思います。初めてよちよちと歩いたときは、まんべんの笑顔で、「わー!すごいすごい!がんばれ!こっちだよ!」と両手を広げて受けとめ抱きしめてくれる存在があったのだと思います。やりたがりで知りたがりで不器用で危なっかしい私が、外へ前へと開き踏み出し続けてゆけたのは、何ができていてもできていなくても、私という存在をそのまま見守り愛してくれる存在がいたからです。

親である自分は、どうありたいか

親とは、ともすると、無意識のうちに子どもをコントロールしようとするものなんだなあ、自分の思うように子どもが動いてくれないと感情的になるものなのだなあ、と気付かされる日々です。

そして、そのことに気づく度に「この子たちは、意思も感情も選択肢も持った、誰のものでもない、一人の人間なのだ。子どもたちが伸びやかに自分という命の木を育み伸ばしていけるように、私は今、どうありたいだろうか?何をすることを選び、何をしないことを選んでいたいだろうか?」と問う日々です。

子どもたちが、「自分で決めた!」「自分でできた!」の経験を一つ、また一つと積み重ねた先に、いつかふと歩んできた道のりを振り返ってみたときに、いつも見守り応援してくれている存在がいたのだなと思ってくれたらうれしいです。

正解のない、面倒で創造的な日々

我が家の夫婦関係は、出会って以来、今が一番おもしろいと感じています。面倒くさいなあ、難しいなあ、と感じることが二倍に、そのさらに倍以上のおもしろさがあります。子どもとの暮らしの中で、夫婦でぶつかる場面が以前より多くなり、それによって、お互いの違いやこだわり、持ち味やならではの役割が理解できてきています。

唯一の正解がなく、公式も教科書もないからこそ、私たちならではの、夫婦として、家族としての形を日々創り続けてゆくプロセスはとても創造的です。

二人の間に「私」でも「あなた」でも「私たち二人」でもない、それらを超えた大切な存在があり、「私たち家族」だからこその日常と、その先に創り出してゆける未来があると感じています。

家族は命を育む土壌

「早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け。」そんなアフリカのことわざがありますが、「TEAM家族」だからこそ経験できること、行ける場所、出会える景色があり、それらを一緒に創り出すパートナーでいてくれる夫と子どもたちに感謝しています。

日々の経験を積み重ねる中で感じるのは「家族とは、命を育む土壌そのもの」だということです。土壌が豊かなものであればあるほど、人は、自分として生きるよろこびも、人と一緒に生きるよろこびも実感する。命がいきいきと伸びやかに、その生命を全うする。だからこそ、私自身がその経験を余すことなくしていたい。そして、世界でたったひとつのそれぞれのご家族が、「TEAM家族」として生きることを応援していたいと心から思っています。

Contact

よくあるご質問

Q1.講座の対象は、どんな夫婦ですか?

基本的には、現在奥様が妊娠中で、これから第一子のご出産を迎えるご夫婦を対象としています。まさにこれから子どもも含めたTEAM家族を創るスタートを切る方たちのはじまりを応援したいという思いからです。同時に、第二子以降のご出産を控えているご夫婦や、すでに第一子をご出産されたご夫婦も、家族として大きな変化を迎えている渦中だからこそ、講座でのご経験をさっそく日常で実践的に活用して頂けると考えています。

Q2.どんなタイミングで講座に参加するのがよいですか?

これから第一子を迎えるご夫婦は、奥様が安定期(妊娠5ヶ月:16週以降)を迎えた以降、かつ臨月前までのタイミングでの参加をおすすめします。半日講座は3.5時間、本講座は4時間×2日間での開催です(1時間~1時間半ごとに休憩をはさみます)。ご夫婦でご相談の上、奥様のお体に負担がかかりすぎない時期にご参加ください。

Q3.講座に一人で参加することはできますか?

お二人そろってご参加ください。お二人で同じコンセプトや価値観を理解しあい、実践しあうことが、TEAM家族づくりを進めていく上でとても重要かつ有効だからです。また、お二人で実際の日常の出来事等を素材にして進めていく演習等も多くあるためです。何らかの事情でお二人そろっての講座へのご参加が難しい場合は、お一人でプライベートセッションをご利用頂くことが可能です。

Q4.体験講座に参加せずに、本講座に参加することはできますか?

ご参加頂けます。体験講座で扱う内容についても、事前に、もしくは本講座の中で共有させていただきますのでご安心ください。

Q5.講座に参加せずに、プライベート・セッションのみを利用することはできますか?

ご利用いただけます。どんな目的のために、何について話をしていきたいのかをまずはお伺いしつつ、こちらからもご提案させて頂きながら、プライベート・セッションの機会を最良の機会にしていきましょう。

Q6.オンラインでの参加を検討していますが、オンラインでの講座の参加経験がなく不安です。

大丈夫です。講座は、オンラインでの講座へのご参加が初めての方、また、体験型の講座(一方的に講義を聞くのではなく、日常の出来事やトピックを用いて、お二人で演習を進めるやり方)への参加が初めての方を想定してデザインしています。とわいえ、初めての経験だと不安ですよね。初めての環境に、少しずつ慣れて頂きながら、一緒に進めていきましょう。

お問い合わせフォーム

TEAM家族へのお問い合わせおよび、講座やプライベートセッションのご相談など、こちらから承ります。下記フォームにご入力ください。ご連絡いただきました内容への回答につきましては折り返し連絡を差し上げます。今しばらくお待ちください。

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